プロフィール

李世福・陳信輝・Tammy今井・美姑

 
【バンド紹介文】
横浜は言わずと知れた日本のロック発祥の地であると言って過言ではない。
古くからの港町であり、そこに米軍基地があった土地柄から、もともと英語圏ではないこの国に1960年代よりブルースやR&B、ロックなどの音楽文化が流れ込み、街を賑わせた。その勢いは多くの文化や音楽、ファッションを生んだ1960年代のスウィンギング・ロンドンにも負けていなかったと推測できる。
横浜発祥のこのバンドは、李世福が子供の頃からの先輩である陳信輝とひょんなところで再会したことをきっかけに、一年の時を経て2018年に結成された。Tammy Imaiとは時折空白の時期もあったが、1970年代より一緒に活動を共にしており、今回もやはりベースはTammyでということになった。 Maygooは李世福&toshimaygooというバンドを結成する際に、新たなメンバーとして2012年より李世福のバンドでドラムを叩いている。
 
【李世福】
横浜生まれの華僑二世。1966年よりプロ活動を開始。 子供の頃からアメリカン・ポップスが好きでヴェンチャーズやビートルズの登場により「自分もエレキをやろう」と思った事がきっかけだったという。
高校を卒業した1970年に渡米してジミ・ヘンドリックスやアルバート・キングなどのライブを体験。帰国後は東京・横浜を中心に様々な場所でライブ活動を展開。学園祭や横浜野音などで引っ張りダコだったそうだ。1980年代には松田優作と出会い二人の代表曲でもある「灰色の街」を共作。チャイニーズ・ロックという独自のジャンルと、鋭く、そして粘っこいギターフレーズを武器に今日も李世福は歩みを止めない。その前向きな姿勢はかつての古き良き横浜に憧れを抱く後進の胸にも刻まれ、現代の横浜の音楽シーンを育み続けている。
 
【陳信輝】
横浜市出身
1960年代当時横浜で有名であったミッドナイト・エクスプレス・ブルース・バンドやムー、ベベズを経て69年4月よりパワーハウスとして東芝よりメジャー・デビュー。本格的なブルース・ロック・バンドとして横浜から登場したという印象も手伝って玄人受けした。パワーハウスでは一年間の活動を経て脱退したが、伝説のバンドとして今なお語り継がれている。
その後はフード・ブレインやスピード、グルー&シンキ、ソロ・アルバムを発売。さらには1969年日比谷野音での「ニューロック・ジャム・コンサート」(通称:10円コンサート)、東京厚生年金会館大ホールでの『第一回日本ロック・フェスティバル』、さらに日本で初の本格的野外フェスであった郡山ワンステップフェステバルへの出演など、日本のロック史に大きな足跡を残した。
1980年以降は音楽業界を主に裏方として支えるが、2017年の李世福とのひょんな再会により、プレイヤーとして活動を再開することになった。陳信輝のソロ・アルバムは今でも高値が付き、アメリカからそれを入手するために来日するレコード・コレクターもいる。
 
【Tammy今井】
横須賀市出身
1960年代のベトナム戦争景気に沸く横須賀どぶ板通りのバーや米軍キャンプで演奏活動を開始。ゴーイング・マイ・ウェイや南無というバンドて活躍し、その超絶なベース・プレイは当時の横須賀の米兵の間では有名で注目されていたという。1971年には米国映画女優のジェーン・フォンダのコンサートにゴーイング・マイ・ウェイはオープニング・アクトとして出演している。1970年代初頭の横浜にて李世福と出会い李世福グループそして李世福コネクションのメンバーとして活躍。空白期間はあれど長きに渡って李世福のチャイニーズ・ロックにその低音を響かせている。ソロ・アルバムに「THE STATUE OF LIBERTY」や「IN TIME」がある。
 
【美姑(Maygoo)】
埼玉県出身
李世福とはバンドメンバーとして2012年より活動を開始。ユニークな音楽イベントを企画したり、ピアノ弾き語りでのライブ出演を行ったりと多彩な芸術性を持ち合わせている。時折、李世福がシャウトやギター・ソロで目で合図をするのはMaygooに対しての信頼の証だ。思い付いた表現はすぐに実行に移す。それによってできた有名な作品はどんすかウネウネ団というユニットで発表した朗読アルバムである「琵琶湖おおなまず」である。実際に琵琶湖へ行きMaygooのフィルターを通して出来上がった鯰の物語。そしてMaygooオリジナル14曲が収められた「地上より」は佳作である。Dive To Cream Co.というユニットで発表された。彼女のキャラクター、ステージングはいかにも世渡りが上手そうに思えるが繊細な心情を映す歌詞にハートを持っていかれないように注意が必要だ。
 
文:KENT前田


大谷健とニューフラワーズfive


GS黄金期に活躍した「内田裕也とザ・フラワーズ」のベーシスト橋本健が、大谷健と名を改めロックバンド「大谷健とニューフラワーズ」を結成。同バンドは現在活動休止期間中だが、今回のライヴのために特別編成で来札!

メンバー:
大谷 健(Bs. 内田裕也とザ・フラワーズ) 

和田ジョージ(Ds. 内田裕也とザ・フラワーズ、フラワー・トラベリン・バンド) 

瀬名香月(Vo.) 

赤羽一敏(Gt.)
長谷川真一(Key.)


頭士奈生樹


1979年に螺旋階段、非常階段で活動後、リラダン、idiot o’clock を経てソロ活動に入る。90年代後半からは、ソロ活動と同時に柴山伸二率いる「渚にて」とのコラボレーションを続け、現在に至る。その間、オルグレコードから4枚のソロアルバムをリリースしている。